自己分析とは
就職活動についてのセミナーや書籍を読むと、まず最初に行うように指示されるのが「自己分析」です。
自己分析とは自分自身とは何なのかということをできるだけ客観的に考えてみるということで、ただなんとなく過ごしてきた自分の感情を自覚するということから始めます。
就職活動の場面でことさら注目されている理由は、自己分析をせずに仕事を選んでしまうと、どうしても短期間のうちに「こんなはずじゃなかった」という気持ちを抱きやすくなってしまうからです。
自分の気持ではなく周囲の評価や世間体で仕事を選ぶというふうに考えてもらえばわかりやすいと思いますが、自分がやりたいと思うことを後回しにしてしまうと、長くよいパフォーマンスで仕事をしていくことはできにくくなります。
周囲の評価や世間体で就職先を選ぶことが間違いという訳ではないのですが、そこに自分の気持がついてこなければ、結局自分という存在を精神的に安定させることができません。
自己分析をきちんとすることにより、就職活動で自己PRに使うこともできます。
就職のための面接時に自分のことを客観的に語り、その上で就職をしたいという意欲を示すことにより採用担当者に説得力のあるアピールができるのです。
自己分析のメリット、やり方
自己分析をするときにまず原則となるのは、自分のマイナス面もしっかり目をそらさずに受け入れるということです。
人は誰しも何らかの長所や短所を持っているものなので、長所だけや短所だけで決めつけることはできません。
ただし長所も見方によっては短所になりますし、その逆もあります。
自己分析はそうした長所の裏にある短所や、短所の裏にある長所を探す作業ということにも繋がるのです。
就職活動のための自己分析の方法としてはまず、過去に自分が経験したことをもとに、その時の感情を思い出していきます。
自分が経験してきた成功体験もしくは失敗体験から、自分はどういった行動をとってどう解決したり発見をしたりしたかということを考え、自分の適性を説明していきましょう。
面接などで自己PRをする時にはそうしたエピソードをもとに話すことで説得力を増しますので、関連付けた話として考えてみてください。
どうしても自分のことを客観的に見るのが難しいという場合は、家族や親しい友人など自分のことをよく見てくれる人にアドバイスを求めるというのも有効な手段です。
自分ではそれと気がついていないことも、周囲の目からは「楽しそうだった」「ひどく落ち込んでいた」といった意見を聞くことができるでしょう。
まずは細かい発見や分析をメモしておき、就職活動用の書類を作成するときに改めて文章にしてみると、後から冷静に見直すことができます。