各雇用形態の違い

正社員・アルバイト・派遣のメリット、デメリット

正社員

仕事をしていく時には、ほとんどの人はまずどこかの会社に雇用されることで給与を受け取るという方法を選ぶでしょう。
しかし同じ会社員の中にも複数の雇用形態があり、どういった方法で雇われるかにより仕事内容や給与体系、社会保険制度などが異なってきます。

まず最も大きな分類となるのが「正規雇用」と「非正規雇用」の2つです。
「正規雇用」というのはいわゆる正社員としての雇用で、その企業に期間の定めがなく直接雇用されている社員のことを言います。
この場合での給与の支払いは当然雇用主となる会社になりますし、同時に会社側には社会保険への加入義務が発生します。

「非正規雇用」は逆に、期間の定めがあったり、就業先とは異なる企業に採用されるという雇用方法です。

給与の支払いはそれぞれの雇用状況によって異なり、また一定期間が終了した時点で雇用契約が終わるといった方法となります。
社会保険制度については、法律の改正により非正規雇用であっても一定の条件であれば加入が義務付けられますが、パートやアルバイトなどではほとんどの場合加入しないこととなっています。

正規雇用の最大のメリットは雇用の安定性で、基本的にはその会社が廃業などをしない限り、社員としての身分を与えられます。
しかし一方で業務命令には不当な要求でない限りは従う義務があり、また業務上の責任も重いものとなります。

非正規雇用の場合、期間や給与など正規雇用と比較して一定の制限が加えられます。
担当業務も限定的なものとなるので、キャリアアップにつなげることが難しいという点がデメリットでしょう。
しかし一方で時間や責務が限定されるので業務上の拘束時間が短く、自分の働きやすい時間や条件で就業できるというところがメリットです。

雇用形態を理解しておくことの重要性

労働時間は一緒なのに

数十年までは雇用形態は正社員とアルバイトといったような単純な二種類のみでした。
しかし年々雇用形態は複雑化しており、契約社員や業務請負など、はっきりどちらと言い切れないような勤め方も出てきました。

また派遣社員についても労働者派遣法が改正されたことで、以前よりも待遇面が正社員に近くなっています。
一定年数以上勤務をした場合は正規雇用になるということが義務付けられるようになりました。

求人票を見ても複数の雇用形態での募集となっていることが多いので、どういった意味なのかを理解しておかないと、あとで思うような働き方ができなくなってしまいます。

最初から正社員となるのが難しい職種でも、まずは契約社員などで実績を作ることで昇進ができる可能性も十分にあります。
そうした雇用形態の違いについては、あらかじめ自分で調べるなどしておいた方がよいでしょう。